メイドの魔法Ⅱ

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アガナエルを完食させられた僕は、『ご帰宅の見送り』の名の下、強制的に連れ出され手近な喫茶店に押し込まれた。
「貴方に理解してもらわなければならないのは世界が滅亡を迎えていること、そしてそれを回避するには戦わなければならないということ」
ミポリンのさっきの剣幕は怖かったけど、初めて見るオフの姿に至福を感じていた。……私服なだけに。
「ちょっと、話を聞いてるの!?」
彼女が怒ると、後ろに座っていた中年のサラリーマンが舌打ちをした。
「この店はいつから子どもの遊び場になったんだ?」
小さなボヤキに、ミポリンは睨んだ。
「言いたいことがあればはっきりどうぞ」
「子どもは帰って寝ろってんだよ」
彼がスーツを脱ぎ、腕まくりをした。殴られる!そう震える僕をよそに彼女は目を見開いた。
「それはオコラヌス、アヤマラヌス!」
彼の両腕には蛇の刺青があった。
「昔取った杵柄よ」
男は笑った。
いやあんた誰だよ。
ファンタジー
公開:18/08/16 20:04
更新:18/08/16 18:24
勢いで書いてます 同伴なんかじゃない 巻き込まれ型日常ファンタジー メイドの魔法 すぐ調子にのる

風月堂( 札幌 )

400文字の面白さに惹かれて始めました!
文字や詩のようなものを書くのが趣味です。
情緒不安定気味でアゲサゲ落差のひどい人間ですw
いろんな方々の作品を読んで、心を豊かにしていきたいです。

無料の電子書籍をつくりました。
『ショートショート作品集カプセルホテル【】SPACE』
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『枇杷の独り言』
ショートショートコンテスト『家族』最優秀賞頂きました。

写真は全て自前でやっています(笑)

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