メイドの魔法

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今日は最高の日だ。何故なら一押しのメイドさんが僕のところにオムライスを持ってきてくれた。
「魔法をかけてあげるね♡」
そう言って、ケチャップに彼女からのメッセージが描かれる。完成を心待ちにしていると、オムライスが黒く光り輝き出した。
【ついに、ついに封印が解けたぞ!よくやった人の子よ。我が名はアガナエル。故あって鶏の卵に封印されていたがよもやここで高度なルーン文字の使い手に巡り会えるとは。よかろう、我と手を組ませてやろう。そなたと我の魔力を持ってすれば世界】
メイドさんが、オムライスにフォークをめり込ませて黙らせた。
「いっけなーい☆ミポリンまた妖精さん喚んじゃった!びっくりさせてごめんなさいね?大丈夫、さっきのは仕込みだから♡」
僕の空いて塞がらない口に、メイドさんがアガナエルを突っ込んだ。
「誤魔化しが効かないなら、仲間になってもらうしかない」
こうして僕は冥府との戦いに巻き込まれた。
ファンタジー
公開:18/08/16 08:36
更新:18/08/16 18:20
冥土さん これは今から始まる物語 こんなのってひどすぎるよ 妖精さん名前変わりました メイドの魔法

風月堂( 札幌 )

400文字の面白さに惹かれて始めました!
文字や詩のようなものを書くのが趣味です。
情緒不安定気味でアゲサゲ落差のひどい人間ですw
いろんな方々の作品を読んで、心を豊かにしていきたいです。

無料の電子書籍をつくりました。
『ショートショート作品集カプセルホテル【】SPACE』
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『枇杷の独り言』
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写真は全て自前でやっています(笑)

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