トカゲのしっぽ

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身を粉にして働き、瞬く間に出世した俺を待っていたのは汚職の道だった。
俺はこんなことの為に頑張って来たんじゃない!
そう言うと役員達は汚職の責任を全て俺に擦り付けクビにした。トカゲの尻尾切りだ。

会社を追い出された俺に一人の男が声をかけてきた。
「こんな話を知っていますか?トカゲの最初に切られた尻尾には骨が入っているんです。
私は骨のある人間が好きでね。もし、貴方があの会社初のトカゲの尻尾ならウチで働きませんか?」

差し伸べられる手を俺は取った。
俺が元いた会社はそれから幾度もトカゲの尻尾切りを行った。
しかし、反撃しようという気の持ち主は誰一人としていない。
まったく…骨のない奴らだ。
俺は今、俺と同じように汚職事件の罪を擦り付けられた者を救済する会社で働いている。
ここで働くものは皆、骨がある奴ばかりだ。
何せ、いつか元いた会社に復讐してやろうと常に思っている連中の集まりだからな。
公開:18/08/17 18:34

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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