異界にて
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気がつくと、空中に浮いていた
ついさっき、薄暗いビルの階段を登り「転生社」を訪れたのを思い出した
ずっと孤独だった
友達もいなかった
そんな現実を逃れ、異界へ行こうと考えたのだ
ドアを開けるとそこは、外だった
背中を押された気がしたが、あれが旅の合図だったのだろう
確かにここは、異界だ
音を感じないのか、とても静かだ
なにしろ、ふわふわと浮いている
足元を見ると
俺が倒れている
なぜか頭から血を流し、手足が曲がってはいない方向を向いている
数m空けて、人々が取り囲んでいる
救急車が来て、その俺を運んでいった
静かだった
周りの人は、まるで俺が見えていないようだ
ありがちなラノベだと、不思議な能力でこの状態を乗り切るのだろう
ビルから転生社の男性が出てきた
私の払った5万円を財布にしまうところだった
彼は、俺の体があったところに手を合わせた
俺は、すっと上空に舞いあげられた
ついさっき、薄暗いビルの階段を登り「転生社」を訪れたのを思い出した
ずっと孤独だった
友達もいなかった
そんな現実を逃れ、異界へ行こうと考えたのだ
ドアを開けるとそこは、外だった
背中を押された気がしたが、あれが旅の合図だったのだろう
確かにここは、異界だ
音を感じないのか、とても静かだ
なにしろ、ふわふわと浮いている
足元を見ると
俺が倒れている
なぜか頭から血を流し、手足が曲がってはいない方向を向いている
数m空けて、人々が取り囲んでいる
救急車が来て、その俺を運んでいった
静かだった
周りの人は、まるで俺が見えていないようだ
ありがちなラノベだと、不思議な能力でこの状態を乗り切るのだろう
ビルから転生社の男性が出てきた
私の払った5万円を財布にしまうところだった
彼は、俺の体があったところに手を合わせた
俺は、すっと上空に舞いあげられた
ホラー
公開:18/08/17 17:15
ペンネーム
海山 道三
みやま どうさん
「文章千本ノック」の一環で超ショートショートを投稿させていただきます
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