メイドの魔法2・3/4

でも、同じ夢を共有できることを確認できた僕はやっぱり聞いとかなきゃいけないと感じた。
「贖罪がどーとか、ミポリンの言ってた世界の危機に関係があるのかな」
【さあな。だが呼ばれた連中の位を考えれば、本来ならば我も呼ばれたはずだ。】
そう言えばこのオムライス、封印されてたんだっけ。
「なんで封印されてたの？」
【それがよく覚えておらぬ。何かの罪で捕縛され、釜茹でにされた後に卵へ封印された。記憶にあるのは新たな生き物として転生し、再び彼の地へ舞い戻らねばならないということだけ】
「新たな生き物？」
【卵から孵化し、進化を遂げて舞い戻る。強靭な足と凶悪な嘴を持つモンスターへと……】
「オムライスの時点でアウトやん」
【せやね】
そして僕は夢を思い出し、聞いた。
「てかあれお前の夢じゃね？」
【せやな】
「角煮冷めるよ〜」
ママが僕の口にズムッと角煮を突っ込む。訳がわからないけど、めっちゃ旨かった。