ケイタ君の夢
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今日も、体育館にボールの音がこだまする。
仲間と一緒にボールを追いかけながら、ケイタは幸せだと感じていた。
やっとここまで来られた。
初めは一人きりだった。
でもどうしてもバスケットがやりたくて。
声をかけて、少しずつ仲間を集めて。
みんな最初は辛いとか苦しいとか言ってたけど、だんだん慣れて、楽しくなってきたみたいだ。
諦めなくてよかった。
もっと仲間も増やしたいな。
今年こそインターハイだ。
***
「あれ、またボールが出てる。昨日片付けたよね?」
「あー…ケイタ君が練習でもしてたんじゃない?」
「ケイタ君?」
「バスケ部のケイタ君」
「え…うち、バスケ部あった?」
「無いよ。昔ね、バスケが大好きなケイタ君って子がいて、バスケ部を作ろうとしてたんだけど…交通事故で死んじゃったんだって。そのケイタ君が、今でも体育館で練習しながら部員集めてるんだって」
仲間と一緒にボールを追いかけながら、ケイタは幸せだと感じていた。
やっとここまで来られた。
初めは一人きりだった。
でもどうしてもバスケットがやりたくて。
声をかけて、少しずつ仲間を集めて。
みんな最初は辛いとか苦しいとか言ってたけど、だんだん慣れて、楽しくなってきたみたいだ。
諦めなくてよかった。
もっと仲間も増やしたいな。
今年こそインターハイだ。
***
「あれ、またボールが出てる。昨日片付けたよね?」
「あー…ケイタ君が練習でもしてたんじゃない?」
「ケイタ君?」
「バスケ部のケイタ君」
「え…うち、バスケ部あった?」
「無いよ。昔ね、バスケが大好きなケイタ君って子がいて、バスケ部を作ろうとしてたんだけど…交通事故で死んじゃったんだって。そのケイタ君が、今でも体育館で練習しながら部員集めてるんだって」
その他
公開:18/08/15 12:34
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