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「納得いかない!」
マリカはぷうっと頬を膨らませる。
自分の娘ながら可愛いなぁと、顔をほころばせながら私は諭した。
「しょうがないでしょう。諦めなさいよ」
マリカは学校で好きな男の子に告白したのだが、他に好きな子がいるからと断られた。
そしてその好きな子というのが、クラス1の変人と呼ばれる子なんだそうだ。
「だって、いつもパッチワークみたいな服着てるんだよ。空気読まないし」
マリカは散々悪態をついた後、ベッドでふて寝してしまった。
そんな姿も可愛い。




しかし、1週間も経たない内に変化があった。
マリカがその子と仲良くなったのだ。
「話してみたら超良い子!」
全く子供はげんきんだ。
「自然体な感じ。飾らないの」
そこでマリカは、あ!と立ち上がって満面の笑みになった。
「素敵ってあの子のことだ!素には敵わないで"素敵"!」
自分の発見にはしゃぐマリカをみて、あんたもよ、と私は笑った。
その他
公開:18/08/15 22:27

持田瀞(とろもち)( THE EARTH )

持田瀞(とろもち)です。
小説描くのが好きです。
ショートショートも、長編も、とろとろもちもち一歩ずつ。
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