呪いの銃

公園のベンチに座っていた

会社で上司に辞表を叩きつけてきた
仕事が無いと、これほど時間を持て余すとは思わなかった
しばらくの生活費の蓄えはある

ふと、ベンチの横を見ると紙袋があった
最初は、犬の散歩のフンかなとも思ったが、足で蹴ってみた
何か重いものが入っているようだ

身を乗り出し、拾い上げる
中から油紙で包まれた拳銃がでてきた

モデルガンにしては、ずっしり重い
メモ書きも入っていた
「本物です。呪いの銃です。既に２人の命を奪いました」

部屋に持って帰ることにした

スマホを取り出し銃の情報を調べる
トカレフというらしい
口径　7.62mm
銃身長　115mm
ライフルリング　4条右回り
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弾が込められているか持ち上げると、銃口が火を噴いた

胸が焼けるように痛い
暴発だ！

スマホに目をやると
「本来必要な筈の安全装置すら省略した・・」

どうやら3人目になったようだ