悪魔に魂を売った者も、また悪魔である
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一人の男がいた。
男は小説を愛していた。特に短い小説、さらに短い形式のショートショートを愛していた。
男は古今東西のショートショートを読み耽り、自身でも作品を生み出していた。
男には悩みがあった。
時間が足りないのだ。
寝食を削り、ショートショートにその身を費やしていく。
しかし、限りある時間の中では、全てを網羅することはできない。
男は悪魔に魂を売ることにした。
悪魔を呼び出すのは簡単だった。
古今東西のショートショートを研究した男にとって、悪魔を呼ぶことなど、朝飯前だった。ちなみに朝飯は一切れのパンとワインだった。青いシャツが今日もキマっている。
悪魔との契約により、400文字の檻に閉じ込められたショートショートを読む時だけ、時間を止めることができるようになった。
その制約を強制するため、400文字以内のショートショートが賑わう場を作り上げた。
今日もショートショートの庭で悪魔が佇む。
男は小説を愛していた。特に短い小説、さらに短い形式のショートショートを愛していた。
男は古今東西のショートショートを読み耽り、自身でも作品を生み出していた。
男には悩みがあった。
時間が足りないのだ。
寝食を削り、ショートショートにその身を費やしていく。
しかし、限りある時間の中では、全てを網羅することはできない。
男は悪魔に魂を売ることにした。
悪魔を呼び出すのは簡単だった。
古今東西のショートショートを研究した男にとって、悪魔を呼ぶことなど、朝飯前だった。ちなみに朝飯は一切れのパンとワインだった。青いシャツが今日もキマっている。
悪魔との契約により、400文字の檻に閉じ込められたショートショートを読む時だけ、時間を止めることができるようになった。
その制約を強制するため、400文字以内のショートショートが賑わう場を作り上げた。
今日もショートショートの庭で悪魔が佇む。
ホラー
公開:18/08/13 23:24
更新:18/08/13 23:48
更新:18/08/13 23:48
青いシャツの悪魔
構成の凝った作品が好きです。
雑絡みOK!
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