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8月14日は僕のおばあちゃんの百歳の誕生日だ。
ちょうど深夜0時に産まれたというおばあちゃんのために
親戚一同、カウントダウンするために集まった。
おばあちゃんは輪の中心でニコニコ笑っていた。
「あといっぷーん!」酔っ払ったケイスケおじさんが叫ぶ。
ケーキのろうそくに火がつけられた。
『5、4、3、2、1……ゼロ!』
ろうそくの火を消そうと大きく息を吸ったおばあちゃんは
そのまましゅるしゅるしゅる、と小さく縮んだ。
突然のことに、みんな声が出ない。
おばあちゃんはどんどん縮んで、ついに赤ちゃんになった。
「おぎゃーおぎゃーーー」
パニックになりながらも、マイコおばちゃんが必死であやす。
誰かが言った。
「バグだ。三桁に対応してなかったんだ」
よくわからないけど、99の次がゼロになってしまったらしい。
でも僕は嬉しかった。
今度は、僕がおばあちゃんをいっぱい可愛がってあげるんだ。
ちょうど深夜0時に産まれたというおばあちゃんのために
親戚一同、カウントダウンするために集まった。
おばあちゃんは輪の中心でニコニコ笑っていた。
「あといっぷーん!」酔っ払ったケイスケおじさんが叫ぶ。
ケーキのろうそくに火がつけられた。
『5、4、3、2、1……ゼロ!』
ろうそくの火を消そうと大きく息を吸ったおばあちゃんは
そのまましゅるしゅるしゅる、と小さく縮んだ。
突然のことに、みんな声が出ない。
おばあちゃんはどんどん縮んで、ついに赤ちゃんになった。
「おぎゃーおぎゃーーー」
パニックになりながらも、マイコおばちゃんが必死であやす。
誰かが言った。
「バグだ。三桁に対応してなかったんだ」
よくわからないけど、99の次がゼロになってしまったらしい。
でも僕は嬉しかった。
今度は、僕がおばあちゃんをいっぱい可愛がってあげるんだ。
ファンタジー
公開:18/08/14 00:00
おっさんになりましたが、夢は追い続けます
「小説は短く、人生は永く」
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