漫才ってなに３

「突然だけど、俺、魔法が使えるんだ」
「へえ」
「驚かないな」
「いや、だって、俺も魔法使いだし」
「マジか、お前も魔法使えたんか」
「使えるぜ。金が無くても、親の財布から万札奪ってパチンコに行けるんだぜ」
「それは魔法じゃねーよ、阿呆」
「金が無ければカードを使えばいいじゃない」
「マリーか！　魔法使え！」
「俺、サリーちゃんのパパ」
「魔法使いか！　いや、合っているのか？」
「お前、バカボンのパパ」
「コニャニャチワ～、って違うわ！」
「焦んな焦んな。ま、じっくり行こうや」
「ん？」
「マジックり行こうや」
「言葉のマジック！」
「俺、ブラック・マジシャンって呼ばれているからな」
「なんだ、その通り名は」
「家の近所で犬にマユゲを書いてまわっているから」
「黒のマジック！　そのまんまか！」
「ま、報告はそんなところで終わり」
「ん？」
「魔法こくはそんなところで終わり」
「魔法使い！」