あなたの知らない心霊番組
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珍しくなった心霊番組の取材
クルーを引き連れて、城跡に来ていた
薄暗い中に照明が向けられたレポーターの表情がいい感じだった
城跡は、戦国時代に兵糧責めにあい、多くの餓死者を出したという謂われがあった
霊能者が
「たくさん霊を感じます」
とまくし立てます
レポーターは、大げさに恐怖に怯えた表情でカメラに映ります
暗闇に向かいカメラを向けると・・
おびただしい霊が映るではありませんか
「はいはい、これじゃ放送事故です」
とディレクターがダメ出しします
リーダーの霊が
「久しぶりの取材なので、みんな張り切っちゃって」
と頭を掻きながら謝ります
「ちゃんと段取り通りにしていただかないと、取材を中止しますよ」
とディレクター
「このシーンは、足軽さんだけです。位置についてください」
と次々に指示が飛ぶ
怖くないと番組が盛り上がらず、怖すぎると放送禁止になるので、演出が重要だった
クルーを引き連れて、城跡に来ていた
薄暗い中に照明が向けられたレポーターの表情がいい感じだった
城跡は、戦国時代に兵糧責めにあい、多くの餓死者を出したという謂われがあった
霊能者が
「たくさん霊を感じます」
とまくし立てます
レポーターは、大げさに恐怖に怯えた表情でカメラに映ります
暗闇に向かいカメラを向けると・・
おびただしい霊が映るではありませんか
「はいはい、これじゃ放送事故です」
とディレクターがダメ出しします
リーダーの霊が
「久しぶりの取材なので、みんな張り切っちゃって」
と頭を掻きながら謝ります
「ちゃんと段取り通りにしていただかないと、取材を中止しますよ」
とディレクター
「このシーンは、足軽さんだけです。位置についてください」
と次々に指示が飛ぶ
怖くないと番組が盛り上がらず、怖すぎると放送禁止になるので、演出が重要だった
ホラー
公開:18/08/13 19:43
更新:18/08/13 19:44
更新:18/08/13 19:44
ペンネーム
海山 道三
みやま どうさん
「文章千本ノック」の一環で超ショートショートを投稿させていただきます
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