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残された時間がもうあと残り少ないというのなら、せめて余生を穏やかに過ごさせてはくれないか。

ドクドクと脈を打つこの身体に嫌気すら差して、僕は君から視線を逸らす。

囁くように愛のうたを唄う君はいつか夢に見た天使のようで、この腕に抱けないことを惜しく思ってしまう。

強い風は君を攫っていく。
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公開:18/08/13 11:46

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