造花の神

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目覚めると、おれは一軒の青い家に住んでいた。

ドアを開けると花畑が広がり、上空には小型の人工太陽が浮かんでいた。この家を中心とした半径百メートルほどの円盤状のお花畑が、宇宙空間を漂っているのだ。
たまにやってくる「観察者」によると、おれのいた地球はすでに宇宙の塵になっているそうで、わずかな情報を元に部分的に再現したという。
なので外に広がるお花畑も、よく見ると全て造花だった。家も木造だと思っていたけど、実はプラスチック製のようだ。
一人で居ると退屈なので「女」を作ってもらった。
話し相手になってくれたがすぐ飽きてしまったので、他にも色々なタイプの人間を作ってもらった。
賑やかなのはよいが、段々と手狭になってきたので「観察者」に指示して世界を増築してもらった。

いまでは少し離れた「街」の会社へ通勤しているのだが、全て作り物だということは、新しい地球の皆さんには言わぬが花だろうね──。
SF
公開:18/08/11 17:28
更新:18/09/17 16:09
北オーストリアの農家 造化の神=創造主

渋谷獏( 東京にいるけっどカンサイジ〜ン♪ )

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