香りのするうちわ

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タッタカタッタタッタカタッタタ〜
「香りのするうちわ!」
「香りのするうちわ?」
「そう。このうちわであおぐと自分が希望する香りを出すことが出来るんだ」
「へぇ〜すごい!」
「例えば僕なんかお金がない時は『どら焼き』の香りで我慢するんだ。フガフガフガ」
「ホントだ、どら焼きの香りがする」
「だろう。で何に使うんだい?」
「実はさ、お風呂好きなしず・・」
「ダメ!絶対ダメ!なんでそんなことにしか頭が回らないかなぁ」
「ケチ!」
「ケチで結構!あっそうだ。いいこと思いついた!」
パタパタパタパタ(うちわをあおぐ)
「ん?なんだ?この香り!えっ!あっ!先生の香り!はいはい!今勉強しようとしてたところです!」
「これでしばらくは机に向かって勉強するかな、ウフフ」
ファンタジー
公開:18/08/09 20:35

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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