恋のりんご飴占い

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夏祭りの屋台。様々なお店が軒を連ねる。
評判のりんご飴屋さんがある。
毎年、場所違う。同じ年でも人によって、見かける場所が違う。
「そんなお店あったっけ?」という人もいる。
買った時にはありふれた、ただのりんご飴。
買って持ち歩いている間に変化が訪れ、その様子で恋を占う。それが不思議と良くあたるらしい。


なんとかりんご飴屋さんを見つけられた同級生の2人の女の子。
「青になった」とかじりつくA。
甘くて酸っぱいとほんのり笑顔。
Bのそれは怖いくらいに紅く、どこか暗かった。
恐る恐る食べてみるも、味がしないと困り顔。
不思議に思ったAが分けてもらうと、
「なんだー。ものすごく甘くておいしいよ」
Bはもう1度りんご飴をかじる。
やはり味がしない。

「こんばんはー」とCがやってきた。
Bの想い人を連れて。

「自分の不幸は味がしないのね」
Bの呟きは誰に聞かれることもなく、雑踏に消えた。
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公開:18/08/09 19:06
スクー

富田京子

400文字に収めることと、思いついたアイデアを形にするむずかしさに苦戦しております。
くすりと笑って頂けたら、幸いです。
よろしくお願いいたします。

画像をアップロードするのを失敗しまくりました_:(´ཀ`」 ∠):
いまだに、使いこなせておりません。
携帯を壊して、しばらくこれませんでした。
すみませんm(_ _)m

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