運命の出会い

トウとショウ。二人は将来結婚を誓った幼馴染だ。しかし運命は残酷にも二人を引き裂いた。
「トウ君…もう二度と会えないの？」
「ショウちゃん…来世は…来世こそ一緒になろう！」
二人は涙し、別れを告げた。
トウとショウは引き裂かれた上、その姿形まで変えられた。
トウとショウは新たに器が与えられた。二人は悲しみの涙で器を満たす。

ある日のことだ。トウは器から追い出された。皿の上に載せられる。
空から黒い液体が降ってきた。まるでこの世の終わりのようだ…
しかし、この黒い液体…どこか懐かしい気が…もしかして！
「ショウちゃん！ショウちゃんなのか！？」
「トウ君！トウ君なの！」
奇跡的に二人は再会した。
大豆だった体は豆腐と醤油に変ってしまったが、それでも二人は再会を喜んだ。
二人は絡み合い、幸せの味を生み出した。

「…と、これがウチの豆腐と醤油の組み合わせが美味い理由です」
「成程。１つ下さい」