マネー恐怖症
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私は、友人Fに告白した。
だが一瞬で裏切られる。
「10円玉が怖いって?
1円玉でも? マジか!」
笑い声を聞きつけて、クラス全員が
何々?と寄ってきた。
あげくの果てには、隣の教室や
職員室からもやってきた。
「マネー恐怖症なんて聞いたこと
ねえよ。そっかお前、帰国子女だったな」
私は頷いた。しかし、眼は
憎悪に満ちていた。
「なんだ、その目は。
皆、お前を心配してやって来たんだぞ」
教頭は穏やかに言った。だが、嘘だと一瞬で悟った。
「ほら、手品。見せてやるよ」
友人は指の隙間からチャリンと
1円玉を落とした。
「うわあ!」
私はガクガクと震えだした。
観客は滑稽に思った。
「ねえ、そろそろ止めなよ」
1人の女子生徒が言った
その時、
「ひい、1円玉だ」
「わあ!やめてくれ」
悲鳴が教室中に一気に拡散した。
伝染病の類いだろう。
その拡がり方は…未知数だ。
だが一瞬で裏切られる。
「10円玉が怖いって?
1円玉でも? マジか!」
笑い声を聞きつけて、クラス全員が
何々?と寄ってきた。
あげくの果てには、隣の教室や
職員室からもやってきた。
「マネー恐怖症なんて聞いたこと
ねえよ。そっかお前、帰国子女だったな」
私は頷いた。しかし、眼は
憎悪に満ちていた。
「なんだ、その目は。
皆、お前を心配してやって来たんだぞ」
教頭は穏やかに言った。だが、嘘だと一瞬で悟った。
「ほら、手品。見せてやるよ」
友人は指の隙間からチャリンと
1円玉を落とした。
「うわあ!」
私はガクガクと震えだした。
観客は滑稽に思った。
「ねえ、そろそろ止めなよ」
1人の女子生徒が言った
その時、
「ひい、1円玉だ」
「わあ!やめてくれ」
悲鳴が教室中に一気に拡散した。
伝染病の類いだろう。
その拡がり方は…未知数だ。
ホラー
公開:18/08/10 18:10
ほどほどに文学好き青年
ショートショート初心者
和の精神を愛しています
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