魔女っ子アンちゃん3
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我が家の二階にある出窓付きの部屋が僕の部屋だ。
「おーい!」
外で魔法使いのアンが呼んでいる。
「おいおーい!」
あぁ、面倒臭い。
「おいおいおーい!」
しつこいな、おい。
「おいおいおいおい、おいっ!」
我慢の限界だ。
僕は窓をガラャと勢いよく開け、家の前でこちらを見上げているアンを見下ろし叫んだ。
「人んちの前で『オラオラ!』的なノリで呼ぶな!」
「新しい魔法覚えたの! 見て見て♪」
僕が言葉を発する間もなくアンは呪文を唱えていた。
「アンブレーラ・アンブレラ、ピチピチ・チャプチャプ・ランラン、ラーン♪」
ファーーー。
「シャボン、玉?」
無数のシャボン玉が僕の目の前に。そして次々にパチパチパチッと弾けていった。おい!
アンが「どう? メルヘンチックでしょ?」と満面の笑みを浮かべている。
僕は無言で窓をピシャッと勢いよく閉めた。
「あ、ちょっとー!」
やれやれ、顔が洗剤臭いわ!
「おーい!」
外で魔法使いのアンが呼んでいる。
「おいおーい!」
あぁ、面倒臭い。
「おいおいおーい!」
しつこいな、おい。
「おいおいおいおい、おいっ!」
我慢の限界だ。
僕は窓をガラャと勢いよく開け、家の前でこちらを見上げているアンを見下ろし叫んだ。
「人んちの前で『オラオラ!』的なノリで呼ぶな!」
「新しい魔法覚えたの! 見て見て♪」
僕が言葉を発する間もなくアンは呪文を唱えていた。
「アンブレーラ・アンブレラ、ピチピチ・チャプチャプ・ランラン、ラーン♪」
ファーーー。
「シャボン、玉?」
無数のシャボン玉が僕の目の前に。そして次々にパチパチパチッと弾けていった。おい!
アンが「どう? メルヘンチックでしょ?」と満面の笑みを浮かべている。
僕は無言で窓をピシャッと勢いよく閉めた。
「あ、ちょっとー!」
やれやれ、顔が洗剤臭いわ!
ファンタジー
公開:18/08/09 23:15
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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