男、沖上利小星。

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俺の名前は沖上利小星。
何度倒されても倒れない、不屈の男だ。

小さな頃は空手を習い、中学からはその長所を生かしてボクシングをやっていた。
俺はどんなパンチを打ち込まれたって、決して倒れなかった。KO負けなんて経験ももちろんゼロだ。
身体だって丈夫で、インフルエンザで四十度の高熱を出したって、マラソンで熱中症になったって、俺は一度も倒れなかった。
大学を卒業してからはその屈強さを生かして、某大手一流企業へと就職を決めた。
仕事がキツいと噂で聞いてはいたけど、俺ならやれると信じて疑わなかった。
なにせ、俺は沖上利小星。不屈の男なのだから。

けれど俺のそんな思いに反して、俺は就職から半年を待たずして、いとも簡単に会社に潰されてしまった。



倒されても倒れない俺でも、上からの圧力には耐性がなかったのだ。
公開:18/08/07 19:28
更新:18/08/07 22:02
起き上がりこぼし

ゆた

読んでくださってありがとうございます。
 * *
「予約の後輩くん」→「予約の後輩、水瀬くん」を交互に読む連作として、2タイトル通番で書いています。
【追記】
後半に入り、「予約の後輩くん」のみに切り替わりました。

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