金魚姫
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私には、お気に入りの空間がある。
都会の節操が見下ろせる
ホテルの最上階スイートルームに
あり、
そこには、色鮮やかに空間を漂う金魚達が…。
大人は、触れることができない。それでも私は、ほぼ満足だった。
唯一、まだ見ていない金魚がいた。
支配人はそれを「金魚姫」と呼んだ。
金魚に触れると、目に浮かぶそうだ。
今夜は特別に、娘を連れてきた。
娘はさっそく、金魚に触れた。
突然、部屋は幻想的な光を失った。
娘は
「金魚のお姫様でできた」
と言い、何かと戯れている。
私は我慢できなくなり思わず、娘に触れた。
すると幽かに金魚姫とやらが目に浮かんだ。
金魚姫は私に
「また会えたね」と語りかける。
親子の周りをゆっくりと優雅に泳いだ。
娘は、これからも
この記憶を忘れないだろうか。
スッと消えた金魚姫。
2人は時空を越え
ひんやりと温かいこの思い出を
置き去りにした。
都会の節操が見下ろせる
ホテルの最上階スイートルームに
あり、
そこには、色鮮やかに空間を漂う金魚達が…。
大人は、触れることができない。それでも私は、ほぼ満足だった。
唯一、まだ見ていない金魚がいた。
支配人はそれを「金魚姫」と呼んだ。
金魚に触れると、目に浮かぶそうだ。
今夜は特別に、娘を連れてきた。
娘はさっそく、金魚に触れた。
突然、部屋は幻想的な光を失った。
娘は
「金魚のお姫様でできた」
と言い、何かと戯れている。
私は我慢できなくなり思わず、娘に触れた。
すると幽かに金魚姫とやらが目に浮かんだ。
金魚姫は私に
「また会えたね」と語りかける。
親子の周りをゆっくりと優雅に泳いだ。
娘は、これからも
この記憶を忘れないだろうか。
スッと消えた金魚姫。
2人は時空を越え
ひんやりと温かいこの思い出を
置き去りにした。
ファンタジー
公開:18/08/07 18:02
ほどほどに文学好き青年
ショートショート初心者
和の精神を愛しています
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