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 私のパートナーとなる人は様々で、優しく接してくれる人もいたが、私を乱暴に扱う人もいた。
 感情をそのままぶつけてくる人がパートナーのときは、翌日、体が痛くなるので、私は本当に嫌で嫌で仕方がなかった。
 それでも、一つになれたときは、いつも以上に声を出してしまう。
 はしたないと思われるかもしれないが、気持ちがいいものはいいのだ。

「君は名器だ!」
 まただ、彼も私を道具としてしか見ていない。私を他の誰かと比べるなんて、なんてデリカシーのない男なんだ。

 パートナーの元へ、昔からの友人が訪ねてきた。
「なあ、一晩でいいから私に貸してくれないか?」
「無理だよ。いくら君の頼みでも、こんな名器、一晩でも手離せないよ」
「そうだよな。ストラディバリウスほど素晴らしい音を出すヴァイオリンはないからな」
その他
公開:18/08/05 17:44
更新:18/08/05 19:00
堕楽堂

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