星になった男

14
41

あれは夏の夜のことだった。暗闇を歩いていると、前方から光る物体が近づいてきた。

「な、なんなんだ?」

目の前に現れたのは、スーツを着た禿頭の男だった。

「誰?」
「斎藤だ」

そう言いスーツの上着をパタパタ広げたり閉じたり、そのたびに自分は斎藤だとアピールしてくる。意味がわからない。
パタパタを繰り返すうちに斎藤は蝶のように舞い始めた!
斎藤は、さらに禿頭を輝かせ超高速回転を始めると、ロケット花火のように夏の夜空へと舞い上がっていった。
そして、斎藤は宇宙の果てへと消えていったのだった。

あれはいったいなんなのだったろう。夢か幻か、今でも夜空を見上げるたびに、あの斎藤を思い出す。そして、ひときわ輝くあの星こそ、あの斎藤なのだと……。

なんの話やねん!

「ああ、ダメダメ。お笑い番組見ながら小説書いてるから、こうなるんだ。だから俺はいつまでたってもスターになれないんだよなぁ……」
ファンタジー
公開:18/08/04 17:28
お笑い 斎藤 トレンディエンジェル

豊丸晃生( 大阪 )

ショートショートの神様、星 新一を崇拝しています。
お笑い系のショートショートを中心に書いていきたいと思いますので、よろしくです(^^)。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容