14
57
小さな子が
やっと覚えた
拙い言葉で
「ありぇ とって」
お母さんは困ってしまいました
なぜなら子が指さしたのは
太陽だったから
「あれは 取れないのよ」
というと子はわんわんと大騒ぎ
すると困ったお母さんに
老紳士が「宜しければ
これをどうぞ」と
一輪の花を差し出した
子供はお日様の様な
大きなヒマワリを
貰って嬉しそうに
ニッコニコ
「ありがとうございます」
お礼を言って母親が顔をあげると
そこにはもう
老紳士はいなかったが
そこには後ろから
石像には似合わない
黄色いフサフサの
尻尾を生やした
小さなお地蔵様
「あら こんな所に
お地蔵様なんて
あったかしら
本当にどうもありがとう
親切なお地蔵様」
そう言うと何だか
お地蔵様の顔が真っ赤に
染まった
二人が帰るのを見届けて
地蔵は嬉しそうに
コンと咳払いした
やっと覚えた
拙い言葉で
「ありぇ とって」
お母さんは困ってしまいました
なぜなら子が指さしたのは
太陽だったから
「あれは 取れないのよ」
というと子はわんわんと大騒ぎ
すると困ったお母さんに
老紳士が「宜しければ
これをどうぞ」と
一輪の花を差し出した
子供はお日様の様な
大きなヒマワリを
貰って嬉しそうに
ニッコニコ
「ありがとうございます」
お礼を言って母親が顔をあげると
そこにはもう
老紳士はいなかったが
そこには後ろから
石像には似合わない
黄色いフサフサの
尻尾を生やした
小さなお地蔵様
「あら こんな所に
お地蔵様なんて
あったかしら
本当にどうもありがとう
親切なお地蔵様」
そう言うと何だか
お地蔵様の顔が真っ赤に
染まった
二人が帰るのを見届けて
地蔵は嬉しそうに
コンと咳払いした
ファンタジー
公開:18/08/03 23:51
更新:18/11/17 00:12
更新:18/11/17 00:12
春星と申します
自宅では一児の親
職場では会社員
そして通勤電車の中では
自称ショートショート作家に
大変身‼︎
長い冬眠から目が覚め
久々に復帰しました
また皆様宜しくお願い致します!
ログインするとコメントを投稿できます