魔女っ子アンちゃん2

4
50

「キャーッ!」
魔法使いであるアンの悲鳴がした。
「どうした?」
僕がアンの元に駆け寄ると、足元を指さして言った。
「ナッ、ナメクジ!」
アンの足元に小さなナメクジがいた。
「なんだ……」
「私、こうゆうのダメなの。ヌルヌル、ウネウネしたヤツとか、カサカサ動くようなヤツ」
「魔法で消せば良いじゃん」
「あ、そっか! じゃあ、お望み通り消してやる!」
ナメクジは消される事を望んでないだろ、と僕が思っている間にアンは呪文を唱えていた。

「アンブレーラ・アンブレラ、ピチピチ・チャプチャプ・ランラン、ラーン♪」

バサーッ!

大量の塩。それがどこからともなく落ちてきた。
うん、ナメクジを消すのには最適だ。それにしても……。
「多すぎるわ!」
僕も大量の塩を頭からかぶっていた。いや、下半身が塩で埋まっていたと言うべきか。
「塩漬け~♪」
そう言って喜んでいるアンは傘を広げて塩から身を守っていた。
ファンタジー
公開:18/07/31 23:50
更新:18/08/08 00:48

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容