恐怖のVR

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その日、私はレンタルビデオ店で「VRお試しできます」という看板を見つけた。
暑い夏の日、ホラー映画をVRで見て、少しでも涼を取ろうと言うレンタルビデオ店ならではのイベントだ。
VRに興味のあった私。どんなものかと設置コーナーに足を向ける。
私はそこで身の毛もよだつものを見た。

シャツが透けるほどに汗をかいた太ったおじさんが、汗もそのままにVR機を頭にセットし、一人騒いでいたのだ。
それは周りから嘲笑の的であった。
しかしVRに熱中しているおじさんはそれに気付かない。
危ない危ない…もう少しで私もああなるところだった。

私がそう思っているとおじさんはVR機を頭から外し、どこかに行ってしまった。
VR機を見る。若干の湿り気がある。
それなのにここにはタオルはおろか、ウェットティッシュすら置いていない。
あのおじさんの汗を吸ったこのVR機をそのまま被れというのか!?
私の全身に鳥肌が立った。
公開:18/07/31 18:53

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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