ヌケガラ

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「今日もヌケガラが足元にからんでるよ。」もう一人のボクが言う。

見えないよ。そんなの。

「たまには休めよ。」またボクが話しかけた。

僕は無視をする。だって納得いってない。もっと描かないと。

「どんだけ成長したのか。これならわかるだろ?」

また無視をしたらボクがかき集めてきた。今までのヌケガラ。僕にも見えるように。シャボン玉みたいだった。

「お前のヌケガラ」

ちょっと感動していると、ボクが僕に勢いよく抱きついてきた。

「もっと自由に生きさせてくれよ。お前はボクなんだから。」

2人でヌケガラの上に倒れた。ヌケガラたちはとっても柔らかくて暖かかった。

「これはお前の成長のカタチ。」

僕の成長?

「お前の個展に出せよ。」

そう言われた瞬間、アイディアが降りた。僕は夢中でキャンバスに向かった。

「逆効果だったか・・・・・。でも笑顔になってよかった。」
ファンタジー
公開:18/08/02 14:57

junsamhyper0521( 東京都 )

脚本・演出の仕事してます。ショートに関しては「白帯」なので頑張ります。
ここからすごい世界が広がるイメージをしてます。
twitter https://twitter.com/kunpulovesall
blog http://junkooya.sakura.ne.jp/blog/

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