のりののりのり星

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ごはん星の米粒兵達は梅干し姫を守るべく密集陣形をとった。この陣形ならどこから攻撃が来ても応戦可能だ。米粒兵は一致団結、でんぷん質で結束を固め、海苔の襲撃に備えた。
来た!
海苔は四角く巨大だ。真っ黒な海苔がごはん星の全てを飲み込もうと闇の翼を広げた。必死で応戦する米粒兵。体を海苔に捕らわれても諦めない。
たとえこの身に代えても姫だけは守り抜く!
しかし海苔の力は圧倒的だ。米粒兵の奮闘空しくごはん星の全てが海苔で覆われてしまった。ごはん星はのりのり星になってしまった。潰された米粒兵の亡骸の真ん中で梅干し姫が涙を流した。ほどよい塩分が海苔の中に染み渡った。姫は海苔を心の底から呪った。
しかし姫は気づいていなかった。海苔がごはん星をのりのり星に変えたのではない。海苔を操り爆弾おにぎりを作りあげた真の敵の存在を!

「ノリくん! くだらないこと喋ってないで、早く食べなさい!」
「いただきまーす!」
ファンタジー
公開:18/07/30 00:09
更新:18/07/30 15:51
壬生のサルさんリクエスト作品

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
ショートショートって難しい。
最初の頃は400字は短すぎるなんて思ってましたが、色々書くうちに400字に無限の可能性を感じるようになりました。

読んだ人の心が少しでも動いたらいいな。何かを感じてくれたらいいなと思って書いてます。

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