恐怖のシュウマイ

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一箱八個入りだというシュウマイを貰った。
蓋を開けると、六個しか入っていない。
二個分の隙間が空いているではないか。
ははーん。
これは有名なアノ話、だね?
そう思い、蓋の裏を見た。

口が、あった。

その口は妙にギラついている。
恐怖よりも先にツッコみたい衝動に駆られた。
が、ツッコミを入れるより先に蓋の口が、口を開いた。

「な、何だよ? 俺は食べてないぞ! 最初から六個しか入ってなかったんだ! いや、ホントホント! 嘘じゃねーって!」

おのれ、蓋の口。
口まわりを見ればバレバレなんだよ!
食べやがったな、二口も!

そんな事よりシュウマイが美味そうだ、と一口食べた。
こ、これは……美味い!
なるほど、蓋の口が二口も食べてしまう気持ちもわからなくはない。
こうして、怒る事も忘れて六つのシュウマイを六口でたいらげた。
美味いものを食べている時は無口になるものだ。

おし(ゅう)まい。
公開:18/07/29 23:58

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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