カリカリな絵画

今、私は鉛筆で絵を描いているところだ
カリカリ、カリカリ
アイデアがまとまらず、イライラして鉛筆を齧ってしまう
周りの皆からは、あなた、鼠みたいと揶揄された
そこで私は油絵に転向した
完成形に向け、少しずつ色を重ねていく
でも、周りからは、へぇ～ベタな絵ねと言われた
だから、今度は水墨画に挑戦した
私は周りからのお墨付きをもらえると思っていた
でも、どうやら私は隅に追いやられたようだ
周りの皆が話をしているのを偶然聞いた
だから言ったでしょ。あの人は水墨画に行くって。
私の描いたシナリオ通りよ
あの人達、私の未来の青写真を描いていたのか。そうとも知らず、私は・・・

最終的に私は街の市長になった
この街に住む全員の安全と暮らしを守る事を決めたのだ
私の理想は高い。その分、作成する書類の数も青天井だ
でも、諦めない。
だって私の思い描く未来のビジョンはまだまだはっきりしているから