ゴム喰い虫

近ごろ日本では、｢ゴム喰い虫」という新種の虫が猛威を振るっている。

その名の通り「ゴム」を主食としているらしく、いつのまにかタイヤがパンクしたり、靴底に穴が空いたりする被害が出ている。
政府はさっそく対策を立てて「ゴム喰い虫」を退治しようと試みるが、なかなかうまくいかないようだ。
あまり大事なものにゴム製品は使わないようにしたり、多少穴があいても問題ないように改良する事で自体は収束に向かった。
さてこの新種の虫、ある研究者の調査で「あきらかに誰かが人工的に作ったものだ」という事が判明した。が、いったい誰が何の目的で作ったのかとなると、まったく「謎」としか言いようがなかった。
この虫による被害で、死傷者が出なかったのは幸いだ。

騒動が起きてから数年が過ぎ、｢ゴム喰い虫」の目的はこれだったのではないかというニュースが流れた。
｢日本の少子化問題」に、改善の兆しが表れたとのことである──。