優しさの

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男の人だというのにわたがしのような笑顔を浮かべるあなたは、まるで割れ物を扱うようにわたしに触れる。

わたしの身を伝う指は絹のように滑らかで、わたしを見つめるその瞳は一見柔らかなようでいて、実は紅い熱が帯びている。

嗚呼、身を焦がすほど愛すあなたに囚われたわたしは、やさしさの檻のなか。
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公開:18/05/16 10:04

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