履物連鎖
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「埃っぽいよ、ごほごほ」
ここはある靴箱の最下層。忘れられた靴達のスラムだ。彼らはよく上を見上げた。そこは上層のVIPと呼ばれるエリア。ブランド品や、デザイン性や履心地の良い靴達が何不自由なく暮らしている。
ある時、スラムの使い古しの紐靴が上層へと旅立った。再び、表舞台に立つためだ。旅の途中、ブーツにぶつぶつ言われ、サンダルに薄っぺらいと侮辱され、靴ベラにべらべら噂を流され笑われた。それでも、歩を進めた。最上層までもう少しのところ、ピンヒールが踏んづけてきた。
「ボロ靴が夢見るんじゃないわよ」
蹴落とされた紐靴はまっ逆さま。覚悟を決めかけたその時、色違いの紐靴が紐を差し伸べた。
「あなたのソールを死なせない!」
「この組み合わせ、かわいい」
突如、現れた主は紐で結ばれた二足を手にし、履いた。
「明日、靴箱の掃除しようっと」
普段むれるのを嫌がる靴達も、その日は朝まで踊り明かしたらしい。
ここはある靴箱の最下層。忘れられた靴達のスラムだ。彼らはよく上を見上げた。そこは上層のVIPと呼ばれるエリア。ブランド品や、デザイン性や履心地の良い靴達が何不自由なく暮らしている。
ある時、スラムの使い古しの紐靴が上層へと旅立った。再び、表舞台に立つためだ。旅の途中、ブーツにぶつぶつ言われ、サンダルに薄っぺらいと侮辱され、靴ベラにべらべら噂を流され笑われた。それでも、歩を進めた。最上層までもう少しのところ、ピンヒールが踏んづけてきた。
「ボロ靴が夢見るんじゃないわよ」
蹴落とされた紐靴はまっ逆さま。覚悟を決めかけたその時、色違いの紐靴が紐を差し伸べた。
「あなたのソールを死なせない!」
「この組み合わせ、かわいい」
突如、現れた主は紐で結ばれた二足を手にし、履いた。
「明日、靴箱の掃除しようっと」
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ファンタジー
公開:18/05/16 00:35
★そるとばたあの400字SSは、ことば遊びと文章のリズムにこだわり、音を体感できる物語がコンセプトです!
★第19回坊っちゃん文学賞大賞『ジャイアントキリン群』
★2025年12月、2冊同時刊行の電子書籍
『3分間のまどろみ カプセルストーリー』(Gakken)に『恐竜バーガー』寄稿。
・カプセルストーリー(恐竜バーガー、『菊池
の選択』、六文字の返信ほか)
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・カプセルストーリー(特殊外来種ハンター、カンガルー・ノート、露の楽譜ほか)
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ショートショートの可能性と豊かさが詰まったアンソロジーですのでぜひ!
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そるとばたあ