レモンの音色

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楽器屋さんにはピアノやバイオリンと一緒に『レモン』も置くようになった。レモンを食べた時の唇の形を利用して口笛を吹く。一般verからオーケストラverまであり、酸味と苦味、甘味の配分量により口笛の奏でる音色も変わってくるのでverの違いが出る。
レモンを購入後、音色が奏でられない際は、販売業者ではなく、生産農家さんが直々にやってくる。自分のレモンと音色を愛し、購入者に適切なアドバイスを伝えられるからだ。
シチリア産のレモンが有名だが、問い合わせ対応に時間がかかり、音楽家愛用となっているようだ。そんな中、国産のレモンが頑張りを見せる。特に個人農家さんのレモンのこだわりは半端なく、「モーツァルトレモン」や「バッハレモン」などが生まれ、さらに「口説きレモン」や「子守唄レモン」、「懐かしのメロディーレモン」 も生まれ、子供からお年寄りまで幅広いブームとなっている。日本中が心地良い音色に包まれている。
その他
公開:18/05/17 06:02

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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