一瞬のぞける
0
118
気がつくと、知らない家の中にいた。本当にはっと気づくとそこに居て、こんな時に変だけど、私は驚きすぎると声は出ず前歯が出るんだなと思っていた。
よく見ると、その部屋はうちと同じ間取りだった。もしかしたら、これは隣の部屋なのかもしれない。間違って隣の家に入ってしまって、それで電気をつけて…?思うや否や、急いで外に走り出た。しかし扉には
「303」私の部屋である。
扉の前で動けずにいると、隣人が帰ってきて隣の部屋へ消えていった。私も今出てきた部屋へ戻ると、そこは紛れもなく自分の部屋だった。
ふと、ソファの上の見慣れないカバンに気づく。中を覗くと隣人の社員証が見えた。驚いて手を離すとそれは私のカバンに変わっていた。
もしかして、隣人の何かを一瞬だけのぞけてしまっているのではないか。
私はふと自分の左胸に手を当てようとして、やめた。
人の心など知らない方が絶対によいのだと言い聞かせた。
よく見ると、その部屋はうちと同じ間取りだった。もしかしたら、これは隣の部屋なのかもしれない。間違って隣の家に入ってしまって、それで電気をつけて…?思うや否や、急いで外に走り出た。しかし扉には
「303」私の部屋である。
扉の前で動けずにいると、隣人が帰ってきて隣の部屋へ消えていった。私も今出てきた部屋へ戻ると、そこは紛れもなく自分の部屋だった。
ふと、ソファの上の見慣れないカバンに気づく。中を覗くと隣人の社員証が見えた。驚いて手を離すとそれは私のカバンに変わっていた。
もしかして、隣人の何かを一瞬だけのぞけてしまっているのではないか。
私はふと自分の左胸に手を当てようとして、やめた。
人の心など知らない方が絶対によいのだと言い聞かせた。
公開:18/05/16 23:42
にそいち なながつ
まずは100話お話を作るのが目標です。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます