そば屋
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ちょうど僕のお腹がなったとき、目の前には一軒の店があった。その店の看板には“そば屋”の文字。僕は迷わず暖簾をくぐった。
いらっしゃい、と快活な女店主の声。席に通され、お品書きを覗き込んだその時、僕は驚いた。
お品書きには、性別やら、年齢やら…の項目とご選択下さいの文字。慌てて、女店主を呼び止めて聞くと、
「お客さん、うちは“蕎麦屋”じゃなくて、“側屋”ですよ」
「そ、側屋?」
女店主によると、ここは蕎麦を提供する店ではなく、側にいてくれる人を提供する店らしい。それでもいいか、と僕はなんとなく注文してみることにした。
待っている間、周りを見ていると、皆思い思いの人が提供されていた。僕にはどんな人が…と次第に楽しみになってきた。
数十分待った僕に女店主が持ってきたのは…なんと茶色の小さな犬だったのだ!驚く僕に女店主は言った。
「あんたには人じゃなく子犬がお似合いだよ」って。
いらっしゃい、と快活な女店主の声。席に通され、お品書きを覗き込んだその時、僕は驚いた。
お品書きには、性別やら、年齢やら…の項目とご選択下さいの文字。慌てて、女店主を呼び止めて聞くと、
「お客さん、うちは“蕎麦屋”じゃなくて、“側屋”ですよ」
「そ、側屋?」
女店主によると、ここは蕎麦を提供する店ではなく、側にいてくれる人を提供する店らしい。それでもいいか、と僕はなんとなく注文してみることにした。
待っている間、周りを見ていると、皆思い思いの人が提供されていた。僕にはどんな人が…と次第に楽しみになってきた。
数十分待った僕に女店主が持ってきたのは…なんと茶色の小さな犬だったのだ!驚く僕に女店主は言った。
「あんたには人じゃなく子犬がお似合いだよ」って。
公開:18/05/14 12:13
更新:19/07/27 13:18
更新:19/07/27 13:18
書くこと、読むことが大好きな社会人3年生。
青空に浮かぶ白い雲のように、のんびり紡いでいます。
・プチコン「新生活」 優秀賞『また、ふたりで』
・ショートショートコンテスト「節目」 入賞『涯灯』
note https://note.com/sumire_ssg
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