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私には、王手宇野理一くんという幼馴染がいる。
王手宇野くんは名前の通り、ことごとく惜しい。
思い出せるだけでも、かけっこやテストはことごとく2番。
小学校の時に、友達と将棋で遊んでいるのを見た。惜しいところで負けた。生徒会長に立候補して惜敗してた。
中学校の時に、友達とUNOで遊んでいるのを見た。惜しいところで負けた。運動部で三年生の夏の引退の試合も準優勝だった。
第二志望で入った高校で友達と麻雀で遊んでいるのを見た。惜しいところで負けた。頭は悪くなかったのだけれど、学年では、常に誰かに抜かされて2位。大学受験のシーズンには、高熱を出して、高校受験の二の舞になる。
「僕の唯一の一番は、一番好きな君と一緒になれたことかな」
彼は苦笑しながら、私たちのイニシャル入りの薬指の指輪を撫でるのだけれど、私たちが付き合ったきっかけは、彼が同級生にフラれてなぐさめたことだったの、何故か思い出す。
王手宇野くんは名前の通り、ことごとく惜しい。
思い出せるだけでも、かけっこやテストはことごとく2番。
小学校の時に、友達と将棋で遊んでいるのを見た。惜しいところで負けた。生徒会長に立候補して惜敗してた。
中学校の時に、友達とUNOで遊んでいるのを見た。惜しいところで負けた。運動部で三年生の夏の引退の試合も準優勝だった。
第二志望で入った高校で友達と麻雀で遊んでいるのを見た。惜しいところで負けた。頭は悪くなかったのだけれど、学年では、常に誰かに抜かされて2位。大学受験のシーズンには、高熱を出して、高校受験の二の舞になる。
「僕の唯一の一番は、一番好きな君と一緒になれたことかな」
彼は苦笑しながら、私たちのイニシャル入りの薬指の指輪を撫でるのだけれど、私たちが付き合ったきっかけは、彼が同級生にフラれてなぐさめたことだったの、何故か思い出す。
青春
公開:18/05/15 23:09
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