今日の〇〇〇

僕たちに個性などというものはない。

能力、姿形を完璧にそろえるため。

すべてが整えられ、すべてが同一の個体になるよう生み出された。

同じような場所で、同じように育ち、同じように生きてきた。

そんな僕たちにたった１つ、違いがあるとすれば。

それは「運」というやつなのだろう。

最後の最後、ほんの少し運が良かったり、悪かったりしただけで。

それだけで。

自分がどこに入るのか、全てが決まってしまう。

ああ、世界は無情だ。

僕たちの努力ではどうすることもできない大きな力に、運命は握らてしまっている。

僕たちは、いったい何ものになるのだろう・・・







あんなにもカレーになりたがっていた仲間たちは、昨晩みんなシチューになってしまった。

願わくば、僕もカレーになりたい。

たったそれだけの望みを、神様は叶えてくれるだろうか・・・

「は～い、お待たせ！今日は肉じゃがよ！」