スイッチ

博士、被験者が遂にボタンを押しました。記録更新です。
うむ、これで研究結果が出たな。
人は目の前にボタンがあると、どうしても押して見たいと言う衝動に駆られる。
例え、「押すな」と文字で警告してあったとしても
人の限界はどんなに我慢しても三日が最長。
あと、周りに人がいる場合といない場合では人が多い方が押しやすい。周りの意見に左右されやすいのだろう
それとボタンの数は多いほど我慢の時間は短くなる。警戒感が薄れるのだろう。
小林君、私はこの現象を「ボタンの掛け違い法則」と名付けた。来週にはこれを発表するつもりだ
やっと長年の夢が叶いましたね。これで僕も助手から助教諭に昇進できます。
は、博士、小林さん、大変です。
どうしたんだ。慌てて
それが、被験者には双子のお兄さんがいるそうです。それもなんと・・・

大統領、なぜ、核ミサイルのボタンを押したのですか。
いや～、急に押して見たくなったんだ