真夏のアンモナイト
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社会人になって最初の盆休みを利用して、祖父の家へ遊びに来た。
祖母がカレーを作るのを待つ間、祖父と一緒に久しぶりに訪れた海は、ぼくが幼い頃と何一つ変わらない様子だった。
「この海は何も変わらないね。」
「いや、最近少し変化があってね。今まで見なかったものが流れ着くようになったんだ。」
「まさかゴミとか海外からの汚染とかじゃないよね?」
心配になって尋ねると祖父は笑って答えた。
「そんなんじゃないよ。ほら、こういうのだ。」
祖父に渡されたのは見たことのない大きな貝殻だった。
「これは?」
「なんだ、知らないのか?有名だぞ。耳に当ててみろ。」
言われた通り耳に当てると、聞いたことのない鳴き声や大きな足音が聞こえてきた。
「この海はおれが子供の頃から何も変わってないんだ。きっと大昔から変わってないんだろうなあ。」
祖父の言葉を聞きながら、ぼくの視界には青い空と青い海だけが永遠に広がっていた。
祖母がカレーを作るのを待つ間、祖父と一緒に久しぶりに訪れた海は、ぼくが幼い頃と何一つ変わらない様子だった。
「この海は何も変わらないね。」
「いや、最近少し変化があってね。今まで見なかったものが流れ着くようになったんだ。」
「まさかゴミとか海外からの汚染とかじゃないよね?」
心配になって尋ねると祖父は笑って答えた。
「そんなんじゃないよ。ほら、こういうのだ。」
祖父に渡されたのは見たことのない大きな貝殻だった。
「これは?」
「なんだ、知らないのか?有名だぞ。耳に当ててみろ。」
言われた通り耳に当てると、聞いたことのない鳴き声や大きな足音が聞こえてきた。
「この海はおれが子供の頃から何も変わってないんだ。きっと大昔から変わってないんだろうなあ。」
祖父の言葉を聞きながら、ぼくの視界には青い空と青い海だけが永遠に広がっていた。
青春
公開:18/05/10 17:09
更新:18/05/11 00:57
更新:18/05/11 00:57
登場することが趣味です。
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