冬の日

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店の裏口、壁に寄りかかってわたしを待つあなたを見つける。

手袋を忘れたのね、赤くなった手に息を吹きかけて寒そうなあなた。

わたしの手袋を片っぽだけ貸してあげるから、冷たい左手はわたしにちょうだい。

わたしのあたたかい右手を、奪ってちょうだい。

あなたの名前を呼ぶ。

あなたがわたしに気づく。
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公開:18/05/10 10:34

きざはし

140字小説を書いています。
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