天使の鉛筆

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ある街の貧乏で飢えた絵描きのアパートに、天使がやってきました。

天使は絵描きに一本の鉛筆を与えます。
「君の食べたい物を描いてごらん」
絵描きは試しに、パンと肉を床に描きました。
すると床から料理が浮き出し、実際に食べる事ができ、味も見た目通りのおいしさなのです。
「おお、神よ感謝します!」
それからというもの、絵描きは床に料理を描いては飢えをしのぎました。
しかし、天使のくれた鉛筆もしだいしだいに小さくなっていきます。絵描きはどうにか長持ちさせられないかと考え、あの日の天使を思い出し床に描いてみました。
そして実体化した天使に同じ鉛筆を出してもらいました。味は少し粉っぽいような気もしましたが、絵描きは構わず食べ続けました。

最近見かけなくなった絵描きを心配して、彼の友人が部屋を訪れます。が、部屋に絵描きの姿はありません。
ただ部屋の床に、絵描きにそっくりの男が描かれていました──。
ファンタジー
公開:18/05/08 20:34
更新:18/09/17 15:43

渋谷獏( 東京にいるけっどカンサイジ〜ン♪ )

(獏・ω・) 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。
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