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神様がいるのなら。

決して切れることのない糸で、私とあの人を繋げて。

例え震えていたとしても指先で手繰り寄せて、その後はちゃんと形にするから。

ぽろぽろとこぼれ落ちる涙滴さえ、言葉にするから。

目蓋を落としワンツースリー、それはまるでタネも仕掛けもないマジックのようで。

小指には、赤い糸。
SF
公開:18/05/08 10:08

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