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此の身を暗く染めて、此の瞳の届かない場所へと彼の人の姿を攫う冥闇よ。

一つだけ聞き入れてはくれまいか。

最後でいい、最期でいいから、彼の人に告げさせてくれまいか。

『愛していました』

消え逝く意識の中で叫んだ想いを、彼の人は受け取ってくれたろうか。

伸ばす腕が、烏の羽のように黒まっていく。
ファンタジー
公開:18/05/08 10:07

きざはし

140字小説を書いています。
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