波のある男

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「君の曲は素晴らしいが波がある」
『え~、そうですかね~』
「メジャーでやるなら、コンスタントに良い曲が必要だ」
『う~ん、わかりました~』

「うーむ、だいぶ曲は安定したが個性が消えてしまった」
『僕はー、言うとーりに波をなくしたはずですよー』
「これじゃあ、全部水の泡だ。すぐに消えてしまう」
『はぁー。なんだよ、もー』

「なんだこの曲のテンションの低さは!ふざけるな!」
『なんか_気持ちが全然乗らなくて_』
「すまない、言い過ぎたよ。君には並じゃない才能がある。次の作品で波に乗り、海を越え、世界を驚かせようじゃないか」
『世界か_』

「すごい曲だ!こんなのきいたことない」
『やった ̄!今は、アイデアが満ちていていくらでも書けそ ̄です。やるぞ ̄ ̄!』



「いやぁ、彼の干満な性格には苦労もしたけど、この景色を見たら全部ふっ飛んだよ。見てごらん。スタジアム中に起きる大きなウェ~ブを」
青春
公開:18/05/08 05:46
更新:18/05/31 02:07

そるとばたあ( 神奈川 )

★そるとばたあの400字SSは、ことば遊びと文章のリズムにこだわり、音を体感できる物語がコンセプトです!

★第19回坊っちゃん文学賞大賞『ジャイアントキリン群』

★2025年12月、2冊同時刊行の電子書籍
『3分間のまどろみ カプセルストーリー』(Gakken)に『恐竜バーガー』寄稿。

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の選択』、六文字の返信ほか)
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ショートショートの可能性と豊かさが詰まったアンソロジーですのでぜひ!
 

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