うみぼうず

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僕は4年生の夏休みを、おじいちゃんの家で過ごすことにした。家でゴロゴロしてばかりいると、おじいちゃんに怒られた。
「子供は外で遊ぶもんだ!森で虫取りでもして来い!」

森は、地元の子供達の遊び場だった。何度か遊んだものの一向に馴染めず、なんとなく居心地が悪かった。僕は虫取り網を持ったまま海に向かった。

砂浜には黒い影があった。影は海坊主の男の子だった。砂を掘って1人で遊んでいた。

僕はおそるおそる声をかけた。
「ねぇ、よかったら、一緒に遊ばない?」

2人で貝殻を集めたり、砂のお城を作ったりして遊んだ。
初めて友達ができて、僕は嬉しかった。


やがて、子供達が海にやってきた。

「おー!みっちゃん!」

みっちゃんと呼ばれた海坊主は笑顔で手を振って、子供達の輪の中に入って行った。

僕は1人砂浜に取り残された。



結局、残りの夏休みは、怒られながらも家でゴロゴロ過ごすことにした。
その他
公開:18/05/07 12:33
更新:18/05/31 23:56

ぱせりん( 千葉 )

北海道出身です。

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