小さな扉

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エレベーターを降りると廊下の隅に小さな扉があった。コンセントの差し込み口かと思ったけどちゃんと小さなドアノブがある。

エレベーターの前から人がいなくなるのを確認してから、その小さな扉をコンコンってノックしてみた。何しろ、小人がいるかもしれない。

反応、なし。

まだまだめげない。中に小さなタコ人間が住んでるかもしれない。人間式のノックはやめてそうだな、すわっすわっとスマホを触るみたいにドアを撫でてみた。

反応、なし。

まだまだまだまだめげない。もしかしたら、この扉の向こうはこことは違う次元のパラレルワールドに繋がっているかもしれない。さては、開通の合言葉か…。


「ひらけ、ごま!」


扉、反応なし。「ま、そりゃそうか」立ち上がって帰ろうとしたその時「扉お開けいたします」ドアマンの姿をした顔がタコの小柄な男性が立っていた。


「パラレルワールドへようこそ」
ファンタジー
公開:18/05/04 22:28

二十一 七月

にそいち なながつ

まずは100話お話を作るのが目標です。

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