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独り砂漠をゆく旅人がいた。ラクダを一頭従えていた。水と食料の心配はない。しかし旅人は飢えていた。
女である。強靭な肉体で照りつける太陽などものともしない彼も、女日照りには耐えられなかった。
ある時ラクダの尻を見た旅人は、辛抱堪らず下半身を露わにして踊りかかった。押し倒し、足を開こうとするがラクダは強い脚力で抗う。
しばらく格闘していると後ろから悲鳴が聞こえた。
「どなたかお助けください!」
見ると肌も露わな美しい娘。彼女は駆け寄って嘆願した。
「盗賊が。お助けを」
指差す方角には確かに盗賊が五人。
「お前。助けたら何でもするか?」
旅人は女を見据えて言い放った。
「何でも致します。どうか」
「その言葉忘れるなよ」
旅人は言うが早いか銃で盗賊を次々に撃ち倒した。
「さあ、約束を果たしてもらおう」
旅人は盗賊よりも恐ろしく目を光らせた。女は覚悟を決め頷いた。
「このラクダの足を押さえておけ!」
その他
公開:18/05/04 15:15

射矢らた( 大阪南船場 )

2018年2月8日SSG登録
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<三姉妹シリーズ>
親もとを離れて暮らす三姉妹の暮らしを
ショートショートで綴ります。
長女・葵(あおい) 社会人
次女・茜(あかね) 高校生
三女・翠(みどり) 小学生

そのほか1話モノも書きます!
 

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