もっとはやく

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時計の歯車が壊れる、音。

ガラスの破片が散らばる、音。

誰に言うでもなく呟く君の、声。

君らしくもない、なんて僕が言えたもんでもなくて。

君から見えない角度で、俯く僕の肩を風が撫でる。

穏やかじゃない、仄かな潮の香り。

鼻をすする、君の小さな背中。

もっとはやく、気づけていたなら、そうしたら。
ファンタジー
公開:18/05/06 09:35

きざはし

140字小説を書いています。
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