記念日
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<もう今回は本気で離婚したいの!!」
僕のスマートフォンに懐かしい人からメッセージが届いていた。
腐れ縁の彼女は、地元を離れて就職して、一回り歳の離れた人と結婚した。しかし、事あるごとに、どういうわけか、僕に連絡をよこすのだった。ほとんどが旦那の愚痴だ。
「今回は何があったの>
<また記念日を忘れられたの!!」
この手の愚痴は何度も聞いた。
僕なら忘れたりなんてしないのに。誕生日の8/19も結婚記念日の3/9も、僕の頭の中には刻まれている。
運命というものは残酷だ。
「記念日の前に自分から言えばいいのに>
<それが簡単にできたらこうはならないのよ!!」
アドバイスが通らなかったので、仕方なく聞き役に徹することに決めた。
「で、今回あいつは何を忘れたのさ>
<あなたにはまだ言ってなかったわね」
少し時間を置いてメッセージが届いた。
<わたしの3回目の命日よ」
僕のスマートフォンに懐かしい人からメッセージが届いていた。
腐れ縁の彼女は、地元を離れて就職して、一回り歳の離れた人と結婚した。しかし、事あるごとに、どういうわけか、僕に連絡をよこすのだった。ほとんどが旦那の愚痴だ。
「今回は何があったの>
<また記念日を忘れられたの!!」
この手の愚痴は何度も聞いた。
僕なら忘れたりなんてしないのに。誕生日の8/19も結婚記念日の3/9も、僕の頭の中には刻まれている。
運命というものは残酷だ。
「記念日の前に自分から言えばいいのに>
<それが簡単にできたらこうはならないのよ!!」
アドバイスが通らなかったので、仕方なく聞き役に徹することに決めた。
「で、今回あいつは何を忘れたのさ>
<あなたにはまだ言ってなかったわね」
少し時間を置いてメッセージが届いた。
<わたしの3回目の命日よ」
その他
公開:18/05/02 22:42
北海道出身です。
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